小・中学生教育論2-1(日本語力の要は助詞と接続語)(再掲)

小学生を指導していると気がつくことがあります。それは日本語の助詞を理解できないことです。 「が 」「は 」「も 」 のような主語を表す基礎的なものから、「を」「に」「で」「と」「から」「へ」「まで」「より」など多彩な助詞を区別し、運用することができない子がいます。日本語で一つの区切りをまとめ上げる助詞は誰が何に対して何をするかを明示する大変重要な言葉ですが、普段の会話の中で省略してしまうと、助詞に対する感覚が鈍ってしまいます。助詞が運用できるようになって、その後に接続語の問題が発生します。

 

 少なくとも小学3年生(最悪4年生)までに助詞をマスターしないと日本語で物事を捉える力がなくなってきます。そして、英語を日本語と比較しながら学習することができなくなり、中学2年生ぐらいで英語力は止まってしまうでしょう。

 

 対策として低学年での音読と普段の会話の中で親が助詞を確認しながら訂正(修正)することが大切です。国語が家庭力にあると言われる所以です。

 

今からでも遅くありません。名作と呼ばれる日本語を毎日音読することで、確実に力がつきます。ただただ音読するだけです。言語の習得は音を聴き、まねをすることに尽きます。実践してみて下さい。